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バフェットが自社株買いを推奨する理由は?

投稿日:2018年9月11日 更新日:

どーも、ЯYUです。

今回は、バフェットが自社株買いを勧める理由について考えてみたいと思います。

CEOがしなければいけないこととして、

  • 事業運営
  • 資本配分
  • 投資家対応

があります。

CEOには様々なタイプの人がいるので、この3つのうち得意不得意があるものです。

例えば事業運営には長けているけど資本配分が全然できていないというCEOは多くいるでしょう。

バフェットは資本配分のスペシャリストだといえます。
そもそも、バフェットは自分を経営者というよりむしろ投資家だと考えているため、事業運営ではなく資本配分に集中できる組織形態にしています。

バフェットにとって、ほとんどのCEOはバカげたことをいつもしていて、資本配分を全然こなすことができていないようです。
このようなことは、表面的な業績によってCEOの報酬が決められることが多いから起きてしまいます。

そんな中、バフェットは資本配分の方法として自社株買いを強く推奨しています。
自社株買いとはどのようなもので、なぜバフェットが推奨するほど効果的なのかということを見ていきましょう。

自社株買いのメリットを知ることは、優良企業を見極めて投資のパフォーマンスを上げるために非常に重要です。

自社株買いとは?

自社株買いとは「自社の株式を市場から買い戻す」こと

そのままですね。

会社が自分自身を食べているみたいなものです。
例えていうと、タコが自分の足を食べている感じですね。

もし10000株発行している株式会社があり、2000株を自社株買いすると、発行済株式数は8000株へと減少します。

会社自らが株式の数を減らすのです。

では自社株買いによってどのような効果が得られるのでしょうか。

それは、1株当たりの価値が上がるということです。
10人で分けていたパイを8人で分けるようになるので、1人当たりの取り分が増えます。

実際に、数値的に見ていくとPERとROEに関係があります。

PER=株価÷1株当たりの純利益

によって表されますが、自社株買いによって1株あたりの純利益が増え、結果的にPERが下がります。
PERが低いと、その株を買いたい人が増えるため、株価は上昇していきます。

ROE=当期純利益÷自己資本

によって表されますが、自社株買いによって自己資本が減るため、結果的にROEが上がります。
投資家にとってROEは高い方が魅力的な銘柄なので、これもまた株価は上昇していきます。

注意

自社株買いは株価が企業価値に対して割高の時に行ってしまえば逆効果となります。

バフェットもこのことは言っていますが、自社株買いをする場合でも、会社の一部を株式として購入する場合や会社をまるまる買収するときと同じように、株価が割安な時に買うということが大切なのです。

配当金引き上げと自社株買い

株主に利益を還元する方法として、

  • 配当金引き上げ
  • 自社株買い

があります。

配当金引き上げは、株主にとってもらえるお金が増えるので、利益を還元というイメージが一番わかりやすいと思います。

それに対して自社株買いは、株主に利益をもたらすという点で少しわかりにくいかもしれません。
1株あたりの価値が上がるということなので、最終的に株式を売却したときに得られるキャピタルゲインが大きくなります。

つまり、配当金引き上げの毎年もらえるお金が増えることと売るときに得られるお金が多くなることのどちらがより効果的なのかということを考える必要がありますね。

この答えは税金を考えればわかります。
配当金は、配当を受け取るたびに日本では20.315%の税金が課されます。

それに対して、自社株買いの場合は利益を会社の中で使っているので、最後に売るときまでは税金がかかりません。
そのため、複利効果によって株主の利益は大きくなるということになります。

なので、株価が割高でなければ自社株買いは株主に最も効果的に利益を還元できるということがわかります。

バフェットは、毎年バークシャーハサウェイの株主に書く手紙の中で、自社株買いが税金的に有利で効率的であるということを表しています。

コカ・コーラは、自社株生薬を行う代わりに利益を配当金に回すこともでき、その受け取り配当金を使って私たちはコカ・コーラの株式を買いますこともできます。
しかし、これはあまり効率的なやり方とは言えません。
配当金所得に対する課税のため、コカ・コーラが自社株消却を通じて当社になり代わって行ってくれるのと同じ程度には、私たちにとっての価値を増やすことはできません。
出典:バフェットからの手紙

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自社株買いによってバフェットが受けた恩恵を企業ごとに見る

バフェットはこれまで素晴らしい企業の株式を購入してきました。
そして、それらの企業が自社株買いをしたことによってバフェット率いるバークシャーが手に入れた利益は計り知れません。

ではバフェットが株を買った企業のうち、ワシントン・ポスト、GEICO、コカ・コーラについて見ていきましょう。

ワシントン・ポスト

  • 自社株買い前のバフェットの持ち株比率=10%
  • 自社株買い後のバフェットの持ち株比率=17.2%
  • 自社株が行われない場合のバフェットの保有株の時価=5億200万ドル
  • 自社株買い後のバフェットの保有株の時価=8億6340万ドル
  • 自社株買いによってバフェットが得た価値=3億6140万ドル

バフェットはワシントン・ポストが大々的に自社株を始める前に10%の株式を保有していました。

その数年後、バフェットの保有していた株の時価が自社株買いをした場合としなかった場合でどれくらいの差が生まれるのかということを表しています。

表のとおり、ワシントン・ポストは自社株買いをしたことによって、バフェットに3億6140万ドルの価値をもたらしました。

3億ドル以上もたらす自社株買いの威力は半端ありません。

GEICO

  • 自社株買い前のバフェットの持ち株比率=33%
  • 自社株買い後のバフェットの持ち株比率=50%
  • 自社株が行われない場合のバフェットの保有株の時価=15億5000万ドル
  • 自社株買い後のバフェットの保有株の時価=23億5000万ドル
  • 自社株買いによってバフェットが得た価値=8億ドル

次はGEICOを見ていきましょう。

バフェットは、GEICOが大々的に自社株買いを始める前に33%の株式を保有していました。
ワシントン・ポストの時よりも多くの割合で保有していますね。

そして、GEICOの自社株買いによりバフェットは8億ドルもの価値を得ました。
驚くべき数字です。

コカ・コーラ

  • 自社株買い前のバフェットの持ち株比率=7.8%
  • 自社株買い後のバフェットの持ち株比率=8.13%
  • 自社株が行われない場合のバフェットの保有株の時価=105億5340万ドル
  • 自社株買い後のバフェットの保有株の時価=109億9989万ドル
  • 自社株買いによってバフェットが得た価値=4億4649万ドル

バフェットは、コカ・コーラが大々的に自社株買いを始める前に7.8%の株式を保有していました。

そして、コカ・コーラの自社株買いによりバフェットは4億4649万ドルもの価値を得ました。
バフェットの持ち株比率は0.33%上昇しただけですが、4億ドル以上の価値をバフェットは得られたのです。
(参考:バフェットの銘柄選択術)

まとめ

バフェットが推奨する自社株買いについて説明しましたがいかがだったでしょうか。
自社株買いは適切に行われると、株主にかなりの利益をもたらすということが分かったと思います。

自社株買いについて要点をまとめると以下のようになります。

ポイント

  • 自社株買いによって1人当たりのパイの取り分が多くなる
  • 自社株買いによってPERが下がり、後に株価上昇が期待される
  • 自社株買いによってROIが上がり、後に株価上昇が期待される
  • 株価が割高でなければ、税金的に有利な自社株買いは配当金引き上げよりも効果的である場合が多い

自社株買いは適切に行われると、株主としてはかなりの価値を得ることができます。

ぜひ、優れた企業を見極めれる判断基準との1つとして自社株買いについて考えてみてはどうでしょうか。

ではまた!

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